報恩寺
報恩寺(ほうおんじ 曹洞宗)は、 詩集「あこがれ」の中の「落瓦の賦」 でうたわれている寺です。山門から伺われる光景は、北山一帯の風光をこよなく愛しよく散策したといわれる、 中学時代の石川啄木が見たものと同じなのでしょうか。

報恩寺は三戸から南部氏と共に移ってきた盛岡五カ寺の一つです。 県内に30の末寺があり、明治までは県内の曹洞宗寺院208を総領でした。南部家代々の菩提を弔う法要は今も続いています。

五百羅漢は報恩寺の羅漢堂に納められた尊像で、 京都の9人の仏師が造ったという木彫,漆塗の羅漢が499体納められています。 京都から盛岡まで運んだ際の箱は台座として使われています。
五百という数字は、 多数という意味もありそれぞれに名はなく、服装からは印度・西域・支那の僧の風貌・容姿が連想され、マルコ・ポーロやフビライ・ ハンの像が見られます。

羅漢とは、インド名アラハト(阿羅漢) の略称で、応供、人の供養を受けるにふさわしい聖者という意味になります。
胎内の墨書銘から、1731年(享保16)、報恩寺代17世和尚が、大願主として造立、4年後に完成したことが分かっています。造立年代、 尊像の製作者まで明確に知り得るのは、全国的にもまれな例といえます。
[ 北山寺院群・名須川愛宕界隈 ]
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