岩山漆芸美術館
岩山漆芸美術館は、 南部曲がり屋の民家を生かした建物自体が芸術品のような美術館。

かつて典型的な大きな曲り家を手に入れた橋本八百二氏が、 さらにいくつかの民家を合わせて自ら陣頭に立って昭和50年にこの美術館を作りました。
美しい自然環境に溶け込んだ美術館は、 今また「麗し(うるわし)」とも「潤し(うるおし)」を語源として持つ漆の美術館として愛されています。

はるか縄文の昔から日本人の暮らしに溶け込んできた漆。 漆を塗ることによって、丈夫で美しい器ができることを学んでいました。英語で、磁器を[china]と呼ぶのに対して漆器を[japan]と呼ぶことからも判るように、 欧米では日本の特産品と考えられています。
岩山漆芸美術館は、 目黒雅叙園の漆美術品数千点を修復した韓国の漆芸家全 龍福(チョン・ヨンボク)の作品が展示されています。世界最大の漆芸作品 「岩手の魂」高さ2.42メートル、長さ18メートルの迫力は見る人を圧倒します。
漆器などに用いられる技法のなかで螺鈿 (らでん)は、アワビや夜光貝の貝殻を薄く研磨したものを漆の表面にはめ込むもの。見る角度によって青や白など、 様々な輝きをみせます。
世界遺産登録を来年に控えた漆の傑作 「平泉中尊寺の金色堂」 が、岩手にはあります。約900年前に建てられたこの寺院の内部は、 高度な螺細技術で装飾されています。ここではこの螺鈿(らでん)細工や漆塗りの体験学習もできます。
漆の国内生産日本一の岩手県にある、 「美しさ」「強さ」「優しさ」の3つの大きな特徴を持った漆の美術館は、 盛岡の郊外岩山の中腹にひっそりと立っています。
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